お米 もち米、白米、玄米などの種類と、コシヒカリ、ササニシキなどの品種を知りアトピー治療に役立てる

お米

 

日本人の主食であるお米。
お米も人によってはアトピーの原因になることがあります。

 

こんなことを聞くと、アトピーの人はお米も食べられないの!?と思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。
お米の種類や特徴を知り、症状の段階に合わせて選択していれば、大丈夫です。

 

まず、お米の種類と特徴を表にまとめました。

 

もち米 白米(うるち米) 玄米
ヒスタミン あり なし なし

たんぱく質含有量
(調理後100g中)

4.0g 2.5g 2.8g
デンプンの種類

アミロース0%
アミロペクチン100%

アミロース約20%
アミロペクチン約80%
(品種間の違いあり)

アミロース約20%
アミロペクチン約80%
(品種間の違いあり)

アトピーへの影響 大きい 小さい 大きい

※お米の種類の表記について(気になる方のみ読んでください)
便宜上、うるち米を精製したものを白米としました。
通常、もち米とうるち米という品種の違いと、玄米と白米という精製前後の違いで述べられます。よって、もち米の玄米と白米、うるち米の玄米と白米と分類できます。
しかし、現在一般的に流通しているものは、もち米の白米と、うるち米の白米と玄米のため便宜上、表のように表記しました。

 

 

では、それぞれの説明です。

 

もち米

お餅やだんご、おかき、あられなどに使われるもち米。
しかし、このもち米はアトピーにはあまり良くありません。
理由としては3点。

 

1.ヒスタミン含有量が多い
ヒスタミンは、ご存知の方が多いと思いますが、痒みやアレルギーを発生させる物質です。これが白米より多く、ただでさえ辛いアトピーの痒みを増強させてしまいます。

 

2.たんぱく質含有量が多い
白米(うるち米)に比べて、たんぱく質が多く含まれています。
動物肉などに比べると消化しやすいのですが、アトピーの調子が悪いときなどは、悪化の原因になります。

 

3.アミロペクチンが100%
お米の主成分はデンプンという炭水化物の一種です。
このデンプンはアミロースとアミロペクチンという、ブドウ糖がたくさん繋がったものにより構成されています。
下に説明する通り、アミロペクチンが多いもの、はアトピーには悪影響です。

 

アミロースとアミロペクチン

アミロースとアミロペクチン、皆さんも一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか?
お伝えした通り、お米の主成分であるデンプンを作っている成分です。
アミロースとアミロペクチンは、共にブドウ糖が沢山つながったものです。
ただ、そのつながり方により性質が異なります。

 

アミロースは、ブドウ糖が数百〜千個程度直線上につながったものです。構造も単純なので、アミロースが多いとサラサラしたお米になります。

 

一方、アミロペクチンは、ブドウ糖が直線的につながったり、枝分かれして、さらに別の直線とつながったりと、複雑な構造をしています。
最終的には数千〜数十万個のブドウ糖がつながったものが、アミロペクチンとなります。
アミロペクチンは複雑な構造をしており、これによりアミロペクチンが多いお米は、粘り気の強いお米となります。

 

アミロースとアミロペクチンを比較してみます。

アミロース アミロペクチン
構造 直線(単純) 直線が分岐,接合(複雑)
ブドウ糖の量 数百〜千個程度(少ない) 数千〜数十万個(多い)
お米としての粘り 弱い 強い

 

それでは消化のしやすさを考えてみます。
これは構造を考えれば分かりやすいですね。
構造の簡単なアミロース、構造の複雑なアミロペクチン、どちらが消化、つまり分解しやすいでしょう?
答えはもちろんアミロースです。

 

1日断食のページでも述べたように、アトピーの人は、普通の人よりも消化力が弱かったり、腸壁が傷ついていたりします。
そんな状態の人が、複雑なアミロペクチンを大量に食べたら、消化には大きなエネルギーを必要とします。完全に消化しきれないかもしれません。
そして、消化しきれなかったアミロペクチンの一部も、腸壁が傷ついている場合、吸収されアレルゲンとなり、アトピーは悪化、かゆみの増加につながりかねません。
そういった意味でアミロペクチンの量が少ないものをとる必要があります。
もち米はアミロペクチン100%なので、やはりアトピーには良くない。
白米(うるち米)でもアミロース、アミロペクチンの含有量は考える必要があります。

 

 

 

白米(うるち米)

白米(うるち米)は、多くの方が主食として食べているお米です。
その名の通り白いお米で、玄米を精米したものです。
米の種類の中では一番アトピーへの影響が少なく、軽度〜中度のアトピーでは基本的に、過度に食べなければ悪化の要因になることはありません。(米アレルギーを除く)

 

ただ、重度のアトピーの場合注意が必要です。
重度の場合、体が非常に過敏になっており、白米でもかゆみを引き起こすことがあります。
なぜかというと、米の中に含まれるタンパク質が影響してしまうからです。
炊いた白米100g中タンパク質約2.5gが入っており、このタンパク質がアレルゲンとなり痒みを引き起こしてしまいます。

 

私も、アトピー治療で入院中、医師の指示のもと、アレルゲン含有たんぱく質除去米である資生堂の「ファインライス」を病院に持ち込み、自分で炊いて食べていました。
小学2年生でよくやっていたと思います。
これも重症のアトピー患者であった当時、お米のたんぱく質がかゆみにつながっていると判断した医師の指示でした。
※現在ファインライスは販売終了となっております。
※現在は越後製菓さんが類似商品として、Aカットごはんを販売しております。重症アトピーに苦しんでおられる方は試す価値はあります。
(私も成人後に重症化した休職時、食べていました)

レトルトタイプなので、炊く手間がなく、すぐ食べられるのがうれしいですね。

 

お米の品種を考えて選ぶ コシヒカリよりササニシキ

もう一つ、白米(うるち米)を食べる上で、アトピーやアレルギーを持っている方に考えて頂きたいのがお米の品種です。
お米が主食の日本では、消費者の好みに合わせて、お米の品種改良が行われ、たくさんの品種が販売されています。
そして現在、一番多く販売され、美味しいの代名詞として使われるのが「コシヒカリ」です。
しかし、このコシヒカリ、実は品種改良の過程でもち米と交配されています
アトピーの方は、もち米を避けた方がよいとお伝えしましたが、コシヒカリにもこのもち米の遺伝子が入っています。

 

なぜ、もち米と交配されたコシヒカリが、これほど大きな支持を得ているのか?
それは、うるち米にもち米の特徴を入れると、もちもちしていて、甘みがあり、冷めても固くなりづらいからです。要は、多くの方が美味しいと感じやすいのです。
さらに、コシヒカリは米作りの段階で大きな問題となる冷害にも強い。
よって農家の方も、栽培しやすく良く売れるコシヒカリを作るようになっていきました。

 

ただ、我々アトピー患者にはこのコシヒカリ、問題があります。
うるち米なのに、もち米の特徴が入っているのです。
このページ内のもち米の項目で示した通り、アトピーに悪い特徴が入っているのです。
これを毎日食べれば、やはりアトピーにはよくありませんよね。
よって、コシヒカリはできるだけ避けるべきです。

 

さらに残念なことに、今日本で売られているお米のほとんどが、このもち米を交配させた品種です。
有名な品種だと、あきたこまち、ひとめぼれ、ミルキークイーン
その他、ヒノヒカリ、ななつぼし、はえぬき、キヌヒカリ、まっしぐら、つや姫など

 

ではどの品種の白米(うるち米)を食べればいいのか?それは・・・

 

「ササニシキ」

 

です。
ササニシキは、もち米と交配されておらず、純粋なうるち米です。
コシヒカリのような、もち米系うるち米と比較すると、粘り気が少なく、さっぱりとしたクセのない食味が特徴です。
噛めば噛むほど、うまみが増します。
お寿司とも相性がよく、高級寿司店ではササニシキを使っているお店が多いです。
アトピーに良いのは、成分にも表れており、デンプンの成分を比較してみます。

 

コシヒカリ アミロース約15% アミロペクチン約85%
ササニシキ アミロース約20% アミロペクチン約80%

 

このように、アミロース含有量が、ササニシキの方が多いのです。
つまり、消化しやすいのです。

 

私自身、このことを知ってからは、ササニシキを買って食べています。
ただ、ササニシキはスーパーにはほとんど売っていないため、無農薬や低農薬のササニシキが手に入るらでぃっしゅぼーや
で買っています。
ササニシキを知る前から、野菜をらでぃっしゅぼーや
でとっていた、というのが大きいのです。

 

ということで、白米(うるち米)については、ササニシキがおすすめです。

 

 

玄米

玄米については、アトピーによいとする方もいます。
一般的にも玄米は、ビタミンミネラルが豊富で、健康によいとされています。
しかし、私は、玄米はアトピーの症状があるうちは避けた方がよいと考えます。

 

玄米は、白米の周りに「ぬか」が残っている、精白されていない状態のお米です。
精白されていないため、ぬかをはがし消化して、さらに白米も消化しなくてはなりません。
つまり、消化吸収のため、非常にエネルギーを使うのです。
胃腸が強い方なら、消化しきれるかもしれませんが、アトピーの方は難しいように感じます。
消化できればよいのですが、消化しきれなかったものがうまく排泄されず、腸から体内に入ってしまった場合、アトピーは悪化します。
私自身、アトピー重症時に玄米も試しましたが、改善せず、湿疹が悪化しました。

 

ただ、玄米に関しては、この「ぬか」のビタミンミネラルがアトピーに良い影響を与える方もいるかもしれないので、試してみてもいいとは思います。
その際は、消化しやすいように、炊く前の浸水時間は長めに取り、少しでもアトピーの悪化を感じた場合は、やめることをオススメします。

 

 

 

以上お米についてでした。

 

毎日の主食だからこそ、お米の種類と特徴を知り、アトピーへの影響を知り、お米の種類や品種を選択していきたいものです。